どんな仕事でも長年続けていると
印象に残る人との出会いってありますよね？
私もそのようなクライアントさんとの出会いがありました。
今から十何年前になるでしょうか
まだ横浜でひだまり整体院をしていた頃の話です。
シングルマザーで働きながら
二人のお子さんを育てていたTさん。
親は自分一人しかいないから
この子たちを育てるために
自分がしっかりしないといけない！
他人よりも頑張らないといけない！
そんな風に気を張って
家事に、子育てに、仕事に
自分の事は二の次に毎日休み間もなく
頑張って生きていたそうです。
しかし、そんな生活を続けていては
心も体ももちません。
いつしかうつ病になってしまい
何とかしようと
色々と調べているうちに
ひだまりのホームページにたどり着いて
ホームページに書いていることが
自分にぴったり当てはまって
「ここだ！」とピンときて
来院してくれました。
初めてひだまりに来院した時のTさんは
疲れ切った顔をしていて
一目見ただけで
「この人頑張ってきたんだな」
とすぐにわかるくらいでした。
自律神経調律セラピーを受けていただいたのですが
何回目かの施術の時に悲しい感情が湧いてきたそうです。
レイキヒーリングは感情の浄化も促します。
これまで心の押し入れに閉じ込めていた感情が表に出てきたのだと思います。
そのことがきっかけとなって
Tさんは自分自身と向き合いました。
内観ですね。
施術中に湧いてきた悲しい感情は
「もっと自分のことを大切にしてほしい」
というもう一人の自分の悲しみだったのでしょう。
「自分がしっかりしないといけない！」
「他人よりも頑張らないといけない！」
Tさんはそうやって鎧を着て
一生懸命に生きてきたのだと思います。
内観を通じて
それらの鎧はもういらないと
もう必要のなくなった観念を手放していきました。
そして
自分のことを大切に扱うこと
素の自分でいてもいい
そんな気づきがあったのではと思います。
ご本人もおっしゃっていましたが
「ヒーリング（癒し）とは自分自身を見つめること」
名言だと思います。
こうして心が整ってきたときに
体の調子も上向いていきました。
心身の健康を取り戻したTさんはその後
新しいパートナーとの出会いがあったり
子供たちと旅行に行ったり
肩ひじ張らずに
無理に頑張ることをやめて
楽に愉しく
充実した毎日を送っているようです。
うつ病をきっかけに人生を変えたTさん。
「心と体は繋がっている」
そのことを改めて確認させていただいた
とても印象に残るクライアントさんです。
うつ病や自律神経失調症という病気は
「今までの生き方が間違っているよ」
という自分の本質からのメッセージかもしれないな。
Tさんの事を思い出すたびに
そんなことを思います。
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