日本では4人に1人が腰痛で辛い思いをしているそうです。
若い人からお年寄りまで、腰痛は様々な形で私たちを悩ませています。
そんな腰痛の原因には
①筋肉の疲労
②背骨の異常(椎間板ヘルニア・脊柱間狭窄症・脊椎すべり症・分離症など)
③自律神経の乱れ(ストレスなど)
④内臓疾患によるもの
などがあります。
ほとんどの腰痛は不自然な姿勢をとったり、
重たいものを持ち上げたりする時に腰と背中の筋肉が疲労して起こります。
背骨は椎骨が積み木のように、S状にカーブしながら積み重なっています。
多くの腰痛は、上半身の重みを支える腰椎領域に過剰な負担がかかったときに起こります。
背骨を支えているのは筋肉です。
悪い姿勢が続いたりすると筋肉は縮こまったままになります。
すると、筋肉の中の血管が圧迫されます。
こうして血流が悪くなると乳酸などの疲労物質が溜まるのと同時に、
筋肉や神経に酸素が行き渡らなくなります。
筋肉や神経は酸素が不足すると、「痛み」を発生させます。
疲労がたまった状態の筋肉の繊維は古いゴムのようになります。
古いゴムは伸ばそうとするとプチンと切れてしまいますが
疲労した筋肉も同様です。
少し捻ったり、伸ばしたりするだけで
筋繊維が切れて炎症を起こし動けないほど激しく痛みます。
これがギックリ腰です。
背骨は7つの頚椎・12個の胸椎・5つの腰椎が関節を作りながら繋がっています。
その椎骨と椎骨の間には、「椎間板」というクッションの役割をしている軟骨があります。
この椎間板の中には「髄核」というゼリー状の物質が入っています。
この髄核が繊維輪を突き破って脱出して背骨から出ている神経の根っこに触ると痛みや痺れが出てきます。これが「椎間板ヘルニア」です。
また、腰椎自体が変形する「変形性脊椎症」や腰椎の突起が分離骨折しておこる「脊椎分離症」
椎骨が前後にずれる「脊椎すべり症」など背骨の異常から来る腰痛があります。
自律神経失調症やうつ病の症状のひとつに「腰痛」があります。
ストレスと腰痛・・・一見無関係のようですが、そうではありません。
ストレスを感じると、自律神経の交感神経の緊張が強くなり、自律神経のバランスを崩します。
自律神経は血流をコントロールしたり、体を修復したりする神経です。
これが乱れると血行不良と疲労回復(体の修復)に影響が出てきます。
こうして自律神経の乱れからも腰痛が起こるのです。
腰痛はインフルエンザ、ウィルス性感染症などによっても起こります。
胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胆石・胆のう炎・膵炎・癌などの
内蔵疾患からも腰痛になります。
整体などに行っても改善しない場合は一度内科を受診してください。
では、これらの腰痛の対策についてお話します。
ここでは整体の範囲である①~③の腰痛についてお伝えします。
①~③の腰痛は筋肉や骨格の調整・ストレスの緩和で改善と予防ができます。
<腰をかばう部位>
腰痛になると、腰で支えられなくなった体重をお尻や太ももで支えようとします。
すると、お尻や太ももの筋肉に負担がかかって疲労も蓄積されます。
腰が辛い時、階段を上るのが辛くなったりするのはこのためです。
腰が痛い時や重たいと感じる時はお尻や太ももの筋肉をストレッチして
血流をよくしてあげるだけでも腰が軽く感じます。
<腰痛と骨盤>
座っているときに腰が辛くなると足を組んでしまいますが、
これは足を組むと腰の筋肉の緊張が緩んで一時的に楽になるからです。
しかし、これがクセになると骨盤が歪んでしまいます。
骨盤にも関節があり(仙腸関節・腰仙関節)、その関節がずれた状態で固まってしまいます。
腰を50度以上前に曲げる時、骨盤も前に倒れてこの動作のアシストをするのですが、
骨盤周辺(お尻や太もも)の筋肉か固まっていたり骨盤が歪んでいたりすると十分にアシストができないので腰に大きな負担がかかります。
腰痛を予防するには骨盤周辺の筋肉を弛緩させ、
骨盤体操などを行って骨盤が歪まないように注意することが大切です。
<自律神経と腰痛の関係>
自律神経には、交感神経(緊張)と副交感神経(リラックス)の2種類があります。
ストレスを感じると、交感神経が緊張します。
交感神経が働いているときは血管が細くなります。
このため血行が悪くなります。
血流が悪くなると疲労物質が溜まり筋肉や神経が酸素不足になります。
筋肉や神経は酸素が不足すると「重だるい痛み」が出てきます。
筋肉をほぐしても改善しない場合は自律神経の乱れが原因かもしれません。
このタイプの腰痛は、自律神経のバランスを整えることが大切です。
ストレスを減らし、規則正しい生活を心がけるなど、生活面の見直しが必要な場合があります。
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